更新 2024年7月30日
1.はじめに
国際対応委員会は、学会定款第57条第1項を基に理事会の決議によって設置されており、保健物理に関する学術および技術の発展に資するため、関連ある国際機関や諸外国の学術団体との連絡・協力などの活動を行っています。
(具体的な活動事項)
(1) 国際放射線防護委員会(ICRP)等の国際機関から公開される文書等に対する見解をまとめるに当たり、その検討の中心的役割を担う。
(2) 国際放射線防護学会(IRPA)、アジア・オセアニア放射線防護協議会(AOARP)、米国保健物理学会(HPS)、英国放射線防護学会(SRP)および諸外国の学術団体との双方向的な関係を維持・発展させる。特にIRPAについては、当学会のIRPA理事と密に連携し、その対応にあたる。
(3) 国際原子力機関(IAEA)、経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA)等の情報を必要に応じて収集・分析する。
(4) 本委員会の活動等を、「会誌」、「NEWSLETTER」、「ホームページ」等により公表する。
2.国際対応委員会委員(2023-2024年度)
委員長(理事) |
佐々木 道也 |
電力中央研究所 |
副委員長 |
藤田 博喜 |
日本原子力研究開発機構 |
幹 事 |
藤通 有希 |
電力中央研究所 |
委 員 |
荻野 晴之 (2023年10月30日より) |
原子力規制庁 |
委 員 |
中村 秀仁 |
京都大学 |
委 員 |
西田 一隆 |
日本エヌ・ユー・エス株式会社 |
委 員 |
布宮 智也 |
富士電機 |
委 員 |
桧垣 正吾 |
東京大学 |
委 員 |
森下 祐樹 |
日本原子力研究開発機構 |
委 員 |
安岡 由美 |
神戸薬科大学 |
委 員 |
横山 須美 |
長崎大学 |
委 員 |
吉永 信治 |
広島大学 |
3.最近の活動(更新順)
(2024年度)
〇国際対応委員会セッション(2024年6月28日)
2024年6月27-28日に開催された日本保健物理学会2024年度シンポジウム(web開催)において、国際対応委員会企画セッションを開催しました。
座長:横山 須美(長崎大学、国際対応委員会委員)、吉永 信治(広島大学、国際対応委員会委員)
演題 | 登壇者 |
国際放射線防護委員会ICRPの最近の活動について |
安宗 貴志(日本原子力研究開発機構) |
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佐々木 道也(電力中央研究所、国際対応委員会委員長) |
指定発言:藤田 博喜(日本原子力研究開発機構、国際対応委員会副委員長)、小嶋 光明(大分県立看護科学大学)、榎本 敦(東京大学)、福永 久典
(2023年度)
〇国際対応委員会セッション(2023年11月9日)
2023年11月9-10日、グランドニッコー台場にて行われた第56回日本保健物理学会研究発表会において、国際対応委員会企画セッションを開催しました。
座長:藤田博喜(日本原子力研究開発機構、国際対応委員会副委員長)
演題 | 登壇者 |
RBE、線質係数、及び放射線加重係数~これまでの評価と今後の改訂についての検討~ | 佐藤達彦(日本原子力研究開発機構) |
(2022年度)
〇国際対応委員会セッション(2022年11月25日)
2022年11月24-26日、九州大学にて行われた第4回日本放射線安全管理学会・日本保健物理学会合同大会において、国際対応委員会企画セッション「放射性廃棄物処分の現状と課題」を開催しました。
座長:藤田博喜(日本原子力研究開発機構、国際対応委員会副委員長)
演題 |
登壇者 |
佐々木 道也(電中研、国際対応委員会委員長) |
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Jin Beak Park(韓国原子力環境公団) |
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Brad Cassels(オーストラリア放射線防護学会、アジア・オセアニア放射線防護協議会会長) |
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中国における放射性廃棄物管理の現状 |
Cui Anxi(中国輻射防護研究院) |
田村直之(日本原燃株式会社) |
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パネルディスカッション: 科学的・社会的観点から見た放射線防護の学会の役割 |
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吉田 浩子(東北大、日本保健物理学会会長) |
○国際放射線防護学会IRPAへの対応(2022年10月22日)
国際放射線防護学会IRPAより意見募集がなされた「ICRP次期主勧告において優先的に検討すべき課題」に対して、学会内に意見募集するメールを配信し、さらに国際対応委員会・理事会にて議論し、IRPAに当学会の意見として提出しました。
〇 ICRP次期主勧告セッション(2022年6月28日)
2022年6月28-29日に開催された日本保健物理学会2022年度シンポジウム(web開催)において、国際対応委員会関連セッション「臨時委員会・ワーキンググループセッションⅠ:ICRP 次期主勧告セッション」を開催しました。
座長:佐々木 道也(電中研、国際対応委員会委員長)
演題 |
登壇者 |
1. 本セッションの背景と主旨 |
佐々木 道也 |
藤田 博喜(日本原子力研究開発機構) |
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甲斐 倫明(日本文理大学) |
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佐々木 道也 |
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杉浦 紳之(千代田テクノル) [指定発言者] 吉田 浩子 (東北大学)、 藤田 博喜 |
〇国際放射線防護委員会ICRPの論文の仮訳作成(2022年6月9日)
Summary of the 2021 ICRP workshop on the future of radiological protection. Rühm et al., JRP 2022
https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1361-6498/ac670e
について、仮訳を作成しました。
(2021年度)
〇国際対応委員会セッション(2021年12月1,2日)
2021年12月1-3日に開催された第3回日本放射線安全管理学会・日本保健物理学会合同大会(web開催)において、国際対応委員会企画セッション「ICRP次期主勧告の策定に向けた課題と日本保健物理学会の活動を考える」および国際対応委員会関連セッション「放射線防護に関する国際動向と日本の専門家としての向き合い方」を開催しました。
ICRP次期主勧告の策定に向けた課題と日本保健物理学会の活動を考える(2021年12月2日)
座長:佐々木 道也(電中研、国際対応委員会委員長)
演題 |
登壇者 |
本セッションの主旨とICRP論文の概要紹介 |
佐々木 道也 |
藤田 博喜(ICRP科学事務局) |
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吉田 浩子(IRPA理事、日本保健物理学会会長) |
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パネルディスカッション |
司会:佐々木 道也 指定発言者: 吉田 浩子 佐々木 康人(元ICRP主委員会委員) 中島 覚(日本放射線安全管理学会会長) 島田 義也(日本放射線影響学会会長) 村山 武彦(日本リスク学会会長) 甲斐倫明(ICRP主委員会委員) |
まとめ |
山西 弘城(日本保健物理学会副会長) |
放射線防護に関する国際動向と日本の専門家としての向き合い方(2021年12月1日)
座長:飯本 武志(東京大)
演題 |
登壇者 |
飯本 武志 |
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荻野 晴之(原子力規制庁) |
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専門家チームの対応と今後の展望 |
保田 浩志(広島大) |
指定発言 |
ICRP:藤田 博喜(ICRP科学事務局、原子力機構) IAEA-RASSC:高田 千恵(原子力機構) 国際対応委員会:佐々木 道也(電中研) 標準化委員会:橋本 周(原子力機構) |
パネル討論と情報の共有 |
パネラー:講演者及び指定発言者 |
〇国際放射線防護委員会ICRPの論文の仮訳作成(2021年11月8日)
Areas of research to support the system of radiological protection. Laurier et al., REB 2021
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00411-021-00947-1
について、仮訳を作成しました。
〇国際放射線防護委員会ICRPの論文の仮訳作成(2021年10月28日)
Keeping the ICRP Recommendations Fit for Purpose. Clement et al., JRP 2021
https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1361-6498/ac1611
について、仮訳を作成しました。
○国際放射線防護学会IRPAへの対応(2021年9月30日、10月8日)
国際放射線防護学会IRPAより意見募集がなされた、国際放射線防護委員会ICRPの論文「Keeping the ICRP Recommendations Fit for Purpose(ICRP勧告の目的適合性の維持)」に対して、学会内に意見募集するメールを配信し、さらに国際対応委員会・理事会にて議論し、IRPAに当学会の意見(9月30日提出意見、10月8日提出意見)として提出しました。
〇国際対応委員会セッション(2021年6月22日)
2021年6月21-22日、Webinarにて行われた日本保健物理学会・令和3年度企画シンポジウムにおいて、「第1部:IAEA DS499(免除)及びDS500(クリアランス)の動向と論点」、「第2部:Current status of Fukushima Daiichi decommissioning project, treated water, and future collaboration among RP experts - JHPS and KARP
(in English)」に関する国際対応委員会企画セッションが開催されました。
第1部:IAEA DS499(免除)及びDS500(クリアランス)の動向と論点
座長:佐々木 道也(電中研、国際対応委員会委員長)
演題 |
登壇者 |
米原 英典(原安協) |
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服部 隆利(電中研) |
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総合討論 |
ファシリテーター:甲斐 倫明(日本文理大) パネリスト(測定):山田 崇裕(近畿大) パネリスト(実務):橋本 周 (原子力機構) 山本 正史(原環センター) パネリスト(規制):山田 憲和(規制庁) 酒井 宏隆 (規制庁) 荻野 晴之(規制庁) パネリスト(防護体系):米原 英典(原安協) 服部 隆利 (電中研) パネリスト(社会):山口 一郎 (国立保健医療科学院) |
第2部:Current status of Fukushima Daiichi decommissioning project, treated water, and future collaboration among RP experts - JHPS and KARP (in English)
福島第一原子力発電所の廃炉プロジェクトの現状、処理水、およびRP専門家(JHPSとKARP)間の今後の協力
座長:吉田 浩子(東北大、日本保健物理学会理事)佐々木 道也(電中研、国際対応委員会委員長)
演題 |
登壇者 |
導入 |
吉田 浩子(東北大) |
松本 純一(東京電力) |
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放射能濃度の長期的挙動 |
青山 道夫(筑波大学) |
Yong Hoon Jeong(韓国放射線防護学会, 韓国科学技術院) |
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佐々木 道也(電中研) |
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総合討論 |
ファシリテーター:佐々木 道也(電中研) パネリスト: 松本 純一(東京電力) 青山 道夫(筑波大学) 吉田 浩子(日本保健物理学会、東北大) 甲斐 倫明(日本保健物理学会、日本文理大) Yong Hoon Jeong(韓国放射線防護学会、韓国科学技術院) Kyo-Youn Kim (韓国放射線防護学会会長、韓国原子力研究院) Hee-Seock Lee (韓国放射線防護学会副会長、 浦項加速器研究所/浦項工科大学) |
(2020年度)
○国際放射線防護学会IRPAへの対応(2021年2月15日)
IRPAが取りまとめている「放射線とリスクに関する公衆との関与のための実践的なガイダンス」報告書案・第二次ドラフトに対して、学会内に意見募集するメールを配信し、さらに理事会等にて議論し、IRPAに当学会の意見 として提出しました。
〇国際対応委員会セッション(2021年1月26日)
2021年1月26-28日、Webinarにて行われた日本保健物理学会・令和2年度企画シンポジウムにおいて、国際対応委員会企画セッションが開催されました。
座長:佐々木道也(電中研、国際対応委員会委員長)
演題 |
登壇者 |
吉田 浩子(東北大) |
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横山 須美(藤田医科大) |
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IRPA Practical Guidance for Engagement with the Public on Radiation and Risk の概要について |
吉田 浩子(東北大) |
○国際放射線防護学会IRPAへの対応(2020年9月11日)
IRPAが取りまとめている「防護の最適化における「合理性」に関するIRPA声明」報告書案に対して、学会内に意見募集するメールを配信し、その結果を集約してIRPAに当学会の意見として提出しました。
〇国際対応委員会セッション(2020年6月30日)
2020年6月29-30日、Webinarにて行われた日本保健物理学会第53回研究発表会において、「放射線防護に係る最近の国際動向」に関する国際対応委員会企画セッションが開催されました。
座長:佐々木道也(電中研、国際対応委員会委員長)
演題 |
登壇者 |
浜田 信行(電中研) |
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ICRP TG114の活動 |
土田 昭司(関西大学) |
床次 眞司(弘前大学) |
〇理事会企画シンポジウム(2020年6月29日)
2020年6月29-30日、Webinarにて行われた日本保健物理学会第53回研究発表会において、「トリチウム問題をいかに解決するべきか? ~国際的視点および社会的視点から見た放射線防護~」の理事会企画シンポジウムが開催されました。
詳細はこちら
(2019年度)
○国際放射線防護学会IRPAへの対応(2019年12月15日)
IRPAが取りまとめている「放射線とリスクに関する公衆との関与のための実践的なガイダンス」報告書案に対して、学会内に意見募集するメールを配信し、その結果を集約してIRPAに当学会の意見として提出しました。
〇国際対応委員会特別セッション等を開催(2019年12月5日)
2019年12月5日、東北大学にて行われた第2回日本放射線安全管理学会・日本保健物理学会合同大会(日本保健物理学会第52回研究発表会)において、国際放射線防護学会IRPAの会長であるRoger Coates氏による基調講演や、韓国放射線防護学会KARPの会長であるWoo Yoon Park氏によるIRPA15(2020年5月11-15日、ソウル、韓国)の紹介がありました。
演題
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登壇者 |
学会にとっての実用性、常識、価値 | Roger Coates(IRPA会長) |
第15回IRPA国際会議 | Woo Yoon Park(KARP会長) |
また、国際対応委員会特別セッションにおいて、リスクコミュニケーションにおける放射線防護専門家の役割に関する議論がなされました。
座長:中島覚(JRSM会長)、甲斐倫明(JHPS会長)
招待講演:
演題
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登壇者 |
パブリック・エンゲージメントに関するIRPAガイダンス– なぜ対話するのか? | Roger Coates(IRPA会長) |
公衆とのリスクコミュニケーションの改善:放射線防護専門家の役割は何か | Pete Bryant(SRP会長) |
AOARPからの発表:
演題
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登壇者 |
Zhi Zeng(CSRP) | |
Eun-Ok Han(KARP) | |
Cameron Jeffries(ARPS) |
パネルディスカッション:吉田浩子(IRPA/JHPS)、佐瀬卓也(JRSM)
○国際放射線防護委員会ICRPへの対応 (2019年10月24日)
ICRP TG93ドラフト(Radiological Protection of People and the Environment in the Event of a Large Nuclear Accident)への意見公募(10月25日締切)に対して、学会内に意見募集するメールを配信し、その結果を集約してICRPに当学会の意見として提出しました。
(2018年度)
○KARPとJHPSの若手研究者ジョイントワークショップ(2018年11月21日)
2018年11月21日韓国の済州島にて韓国放射線防護学会KARPの年会が開催され、あわせてKARPとJHPSの若手研究者ジョイントワークショップが行われました。当学会からは広島大学の鈴木龍彦氏、長瀬ランダウアの岡崎徹氏が参加して発表を行うとともに、韓国放射線防護学会員らと交流し親睦を深めました。
演題 | 登壇者 |
日本保健物理学会若手研究会と学友会の活動 放射線治療におけるシート型熱蛍光線量計を用いた皮膚線量の測定 |
鈴木龍彦(広島大学) |
岡崎徹(長瀬ランダウア) |
なお、本ワークショップの概要はIRPA 会報No.20でも紹介されています。
○国際対応委員会セッション、オプショナル・セッションを開催(2018年6月30日)
2018年6月30日、ホテルライフォート札幌にて行われました日本保健物理学会第51回研究発表会において、英国放射線防護学会SRPの次期会長であるPete Bryant氏より基調講演がありました。
演題 | 登壇者 |
英国放射線防護学会と日本保健物理学会との将来の協力 | ピート ブライアント (SRP次期会長) |
包括的なALARA/ALARP実演に向けた多重ハザードからのリスクの統合 |
最近の国際的な動向紹介に関する国際対応委員会セッション、及び実効線量の使用に関するICRP TG79報告書 勉強会のオプショナル・セッションを開催しました。
国際対応委員会セッションではIRPA理事会の活動報告、ICRP Publication 132 “Radiological Protection from Cosmic Radiation in Aviation”の解説、ICRP Occupational intakes of radionuclidesの解説、及びIAEAのRASSC/WASSCにおける安全文書の検討状況についてご講演いただきました。
また、実効線量の使用に関するICRP TG79報告書 勉強会のオプショナル・セッションでは2018年8月3日までConsultationに出された国際放射線防護委員会ICRPのタスクグループ79の報告書について紹介いただくとともに、参加者と内容に関する議論が行われました。
発表のスライド資料は、下記プログラム表からご覧いただけます。なお、TG79報告書に関する意見募集・セッション等で頂いたコメントは国際対応委員会で取りまとめ、理事会の確認を経て、ICRP Websiteを通じて直接提出するとともに、IRPAにも当学会のコメントとして送付しました。
国際対応委員会セッション
~最近の国際的な動向紹介~
座長:服部隆利(電中研)
演題 | 登壇者 |
IRPA理事会活動報告 | 吉田浩子(東北大) |
保田浩志(広島大) | |
ICRP Occupational intakes of radionuclidesの解説 | 高橋史明(原子力機構) |
IAEAのRASSC/WASSCにおける安全文書の検討状況 | 土橋竜太(原安協) |
オプショナル・セッション
国際対応委員会-実効線量の使用に関するICRP TG79 報告書 勉強会-
座長:服部隆利(電中研)
演題 | 登壇者 |
ICRP Publication XX 放射線防護量としての実効線量の使用 | 甲斐倫明(大分看護科学大) |
(2017年度)
○国際放射線防護委員会ICRPへの対応(2017年11月3日)
ICRU/ICRP実用量レポート(Joint Report of ICRU and ICRP: Operational Quantities for External Radiation Exposure)への意見公募(11月6日締切)に対して、学会内に意見募集するメールを配信し、その結果を集約してICRPに当学会の意見として提出しました。
○国際放射線防護学会IRPA対応 その1(2017年10月24日)
2020年にソウルでIRPA-15が開催される予定です。当学会に対して国外会議プログラム委員会(International Congress Program Committee:ICPC)への委員推薦依頼があり、若手推薦の要請と分野のバランスを考慮し、藤淵俊王理事(九州大学)、高原省吾氏(原子力機構)、佐々木道也(電中研)の3名を推薦しました。
○国際放射線防護学会IRPA対応 その2
IRPA Executive Council(EC)会議が9月7~8日にアイスランド レイキャビックで開催され、吉田理事はIRPAの理事として参加しました。吉田理事は、①放射線リスクの公衆への理解促進を目的としたPublic Understandingタスクグループ(TG)をチェアとして立ち上げ、②各国からGood Practiceの資料収集、③2018年5月20~23日にオーストラリア、メルボルンで開催される5th Asian & Oceanic IRPA Regional Congress開催に向けて準備、④フランス放射線防護学会(SFRP)、英国放射線防護学会(SRP)と協力した、globalなYoung Professionals Network (YPN)の構築に向けた活動など行い、積極的に携わっています。
○合同大会での活動とIRPA会報への話題投稿(2017年6月28日)
2017年6月28~30日に開催された日本保健物理学会第50回研究発表会・日本放射線安全管理学会第16回学術大会合同大会において、国際対応委員会の活動紹介ポスターを展示しました。また、国際放射線防護学会IRPAが定期的に刊行している会報(IRPA Bulletin)に本合同大会の概要とトピックスを投稿し、活発な学会活動を国際的に情報発信しました(第15号をご参考ください)。
○アジア地域関連学会との連携(2017年4月11日)
2017年4月11~13日、KARP(韓国放射線防護学会)がRadiation effects at Low dosesをテーマに、アジア・オセアニア放射線防護協議会(AOARP)連携プログラムがソウルで開催されました。当学会から、工藤 伸一氏(放射線影響協会)が参加し、原子力従事者の疫学調査結果を発表しました。詳細は保物誌の話題(第52巻3号2017年)を参照ください。
(2016年度)
○米国保健物理学会HPS年会合における講演(2016年7月18日)
第48回研究発表会に招聘したFisher氏(米国保健物理学会前会長)の推薦に基づき、ワシントン スポケーンにて開催された第61回HPS Annual Meetingに吉田常務理事が招待され、福島事故後の経験に関して講演を行いました。
○国際対応委員会企画セッション(2016年6月30日)
弘前文化センターで開催された日本保健物理学会第49回研究発表会において、国際対応委員会企画のAOARP特別セッション「Variation of External and Internal Doses from Natural and Medical Sources among People –Strategy to Estimate the Individual Doses—」を開催いたしました。本セッションでは、オーストラリア放射線防護学会のJim Hondros氏、韓国放射線防護学会のYong-Jae Kim氏、JAEA高橋史明氏が講演登壇され、各国の様々な放射線被ばくの状況が紹介され、活発な討論がなされました。
○国際放射線防護学会IRPA-14での発表と活動(2016年5月9~13日)
国際放射線防護学会創立50周年を記念する第14回国際会議IRPA-14が南アフリカのケープタウンにおいて開催されました。国際対応委員会はIRPA総務理事の要請に基づき、学会活動の良好事例、チャレンジとして福島第一発電所事故後の本学会の取り組み、アジアの放射線防護学会の連携プログラムをポスターにて紹介しました。
会期中に開かれたAOARP理事会に参加し、加盟国メンバーとAOARPの財務状況、2018年にオーストラリアで予定されているAOCRP-5会議の支援、AOCRP-6の開催国の検討等について議論しました。また、英国放射線防護学会との連携キックオフミーティングが開催され、学会の運営や課題などの情報共有を行い、今後の協力について確認しました。
IRPA理事選挙において、吉田常務理事が決選投票を一票差で勝利し、2016-2020期のIRPA理事に当選しました。
IRPA報告書への対応
IRPAの水晶体線量限度に関する報告書(IRPA Report of Task Group on the impact of the Eye Lens Dose Limits)および水晶体の線量モニタリング防護に関するガイドライン(IRPA guideline protocol for eye dose monitoring and eye protection of workers)について、「水晶体の線量限度に関する専門研究会」が中心となってコメントを集約してIRPAに送付しました。
福島事故後の放射線防護に関連した報告書(IRPA Consultation on the Presentation and Communication of the System of Protection - Views of the IRPA Members-)は、国際対応委員会と理事会でコメントを集約してIRPAに送付しました。
(2015年度)
○AOARP理事会合(非公式会合)について(2015年10月22日)
ソウルにて開催された第3回ICRP国際シンポジウム終了後、韓国、中国、オーストラリアの放射線防護学会及び日本保健物理学会の代表者が集まりAOARPの非公式理事会合が開催されました。
○国際企画セッションを開催(2015年7月2日)
平成27年7月2日、首都大学東京荒川キャンパスで行われた日本保健物理学会第48回研究発表会において、国際企画セッション「原子力施設事故に伴う放射線影響に係る国際的検討」を開催いたしました。
前半には、4件の講演があり、世界保健機関(WHO)、国連科学委員会(UNSCEAR)及び国際原子力機関(IAEA)において東京電力福島第一原子力発電所事故に関する技術報告書の作成に携わられた3名の日本人の先生方並びに米国保健物理学会(HPS)の前会長が登壇されました。 後半には、国際放射線防護委員会(ICRP)の科学秘書官を交えたパネル討論が実施されました。
各発表のスライド資料は、下記プログラム表からご覧いただけます。
国際企画セッション
座長:甲斐倫明(JHPS)
演題 | 登壇者 |
WHOによるリスク評価 | 明石真言(放医研) |
UNSCEARによる線量・影響の評価 | 保田浩志(放医研) |
IAEAによる事故の分析と評価 | 米原英典(放医研) |
大規模な放射線事象による公衆の放射線リスクに関する米国の科学的視点 | ダレル フィッシャー(HPS) |
パネル討論 | パネラー: 明石真言 保田浩志 米原英典 ダレル・フィッシャー クリストファー・クレメント(ICRP) |
(2014年度)
○ISORD-8開催案内
8th International Symposium on Radiation Safety and Detection Technology (ISORD-8)が、2015年7月14日~16日に韓国済州島で開催されます。パンフレット、1st Announcementをご覧ください。参加登録など詳細については、ISORD-8ウェブサイトをご覧ください。要旨提出期限は2015年3 月31日となっています。
○IAEA安全指針文書ドラフトDS453に対する学会コメントの反映状況(2014年10月7日)
国際放射線防護学会(IRPA)では、職業上の放射線防護に関するIAEA安全指針文書ドラフトDS453についての加盟学会コメントを取りまとめ、IRPA会長名でIAEAに提出していました。日本保健物理学会からは4件のコメント(78/193ページ)提出していましたが、このうち2件のコメントが採択され、2014年9月23日に公開されたDS453ドラフト4.2に反映されましたので、お知らせいたします。
○「HPS-JHPS特別セッションを開催」(2014年6月19日)
平成26年6月19日、鏡野町上齋原で行われた日本保健物理学会第47回研究発表会において、米国保健物理学会のDarrell Fisher会長をお招きして、HPS-JHPS特別セッションを開催いたしました。Fisher会長からは「放射線安全における卓越性の追求」と題した特別講演をいただくとともに、日本保健物理学会からは専門研究会や標準化委員会等の活動概要、第2期福島プロジェクトにおける提言取りまとめ状況、若手研究者の活動について発表を行いました。
各発表のスライド資料は、下記プログラム表からご覧いただけます。
HPS-JHPS特別セッション
座長 : 小佐古会長(JHPS)
演題 | 登壇者 | |
HPS | 放射線安全における卓越性の追求 | ダレル フィッシャー (HPS会長) |
JHPS | JHPSの活動概要 (放射線防護に関する論点) | 小佐古 敏荘 (JHPS会長) |
福島二次提言の策定 | 服部 隆利 (福島対応参与) |
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若手研究会の活動 | 森下 祐樹 (若手研究会) |
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全体討論 |
○IAEA安全文書に対する学会コメントをIRPAに提出(2014年5月30日)
職業上の放射線防護に関するIAEA安全指針文書ドラフトDS453について、学会コメントを取りまとめ、IRPAに提出しました。その後、6月20日付でIRPA会長よりIAEAに提出されました。
○AOCRP-4におけるAOARPセッション(2014年5月12日)
AOCRP-4(2014年5月12-16日、マレーシア・クアラルンプール)において、AOARPセッション「International voice of the radiation protection profession in Asia and Oceania」が開催されました。(参考AOARPウェブサイト)
(2013年度)
○IRPA14国際会議プログラム委員について(2013年9月30日)
IRPA14(2016年5月9-13日、南アフリカケープタウン開催)のプログラム委員会(International Congress Programme Committee (ICPC))に、小佐古敏荘学会長と杉山大輔国際対応委員長をノミネートしました。(参考IRPA14大会ウェブサイト)
○AOCRP-4開催案内(第2弾)を配信(2013年9月30日)
AOCRP-4(2014年5月12-16日、マレーシア・クアラルンプール)の開催案内がAOCRP-3参加者(約400名)に配信されました。要旨提出期限が2013年11月30日となっています。
○IAEA安全文書に対する学会コメントをIRPAに提出(2013年9月30日)
緊急時対応に関するIAEA安全要件文書ドラフトDS457について、学会コメントを取りまとめ、IRPAに提出しました。その後、IRPAよりIAEAに提出されました。
○第46回研究発表会におけるAOARPセッション(2013年6月24日)
韓国放射線防護学会(KARP)のChoi会長とマレーシア放射線防護学会(MARPA)のAli事務局長が参加して、AOARPセッション「The 1st AOARP Collaboration Program – Issues on Evolution of Radiation Protection Systems after Fukushima Nuclear Accident」が開催されました。(参考:ニュースレターNo.67(2013年8月発行))
登壇者 | |
学会にとっての実用性、常識、価値 | Roger Coates(IRPA会長) |
第15回IRPA国際会議 | Woo Yoon Park(KARP会長) |
登壇者 | |
学会にとっての実用性、常識、価値 | Roger Coates(IRPA会長) |
第15回IRPA国際会議 | Woo Yoon Park(KARP会長) |