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JAEA大洗プルトニウム汚染事故WG

更新 令和3年6月13日

 

1)ワーキンググループの設立趣旨
 去る2017年6月6日に日本原子力研究開発機構(JAEA)大洗研究開発センターで5人の作業員がプルトニウムに汚染する事故が発生しました。当初、肺から22kBqのプルトニウムが検出されたと報道され、健康影響に対する社会的関心が高くなりましたが、その後量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所(NIRS)で再測定した結果、肺モニタでは検出されなかったと報告されています。
 日本保健物理学会としては、この事故の社会的な重大性を考慮し、情報を収集して会員間で共有すると同時に、必要な情報を社会にも発信していくことが専門家集団としての責務であると考え、学会内に「JAEA大洗プルトニウム汚染事故WG」を設置することにいたしました。
 WGでは、今後、事故の概要把握、線量評価・健康影響などの情報収集を行い、1)安全管理の問題点(安全文化の強調)、2)測定、線量推定の課題、3)社会とのコミュニケーションの課題を整理していきたいと考えております。

 

2)ワーキンググループの目的
 被ばく線量評価、放射線防護、放射線安全を専門分野とする学会として、
(1) 保健物理を専門としない方が、公表された報告書等の理解の手助けとして、情報を発信する。
(2) 事故とその対処に関する情報を収集し、専門家の観点から分析を行う。
(3) 事故分析に基づいて教訓化し、安全文化の醸成に資する見解を発信する。

 

3)活動報告

 情報発信の第1段として、事故に関連する情報や報告書等を読み解く助けとなるQ&Aを作成しました。

 

JAEA大洗プルトニウム汚染事故WG Q&A

 

 活動の報告をまとめて、保健物理に掲載しました。J-stageより参照できます。

 

保健物理/ 53 巻 (2018) 4 号

 

 国際的には次の論文で発信しました。

Report of the Japan Health Physics Society ad hoc working group for the Plutonium intake accident

J Radiol. Prot. 39 (2019) 1092–1104 

Satoshi Iwai, Michiya Sasaki, Shogo Higaki, Hirokuni Yamanishi, Michiaki Kai

https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1361-6498/ab26e1

 

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