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内部被ばく影響評価委員会

更新 平成28年8月31日

 

 福島第一原子力発電所の事故は放射線防護上の多くの教訓を与えた。放射線防護では、預託線量と臓器平均吸収線量による評価法に基づく内部被ばく線量を計算し、実効線量が同じであれば外部被ばくと同じ全身等価なリスクという前提で放射線防護が組み立てられている。このような状況の中で、内部被ばくに関する線量評価とその影響については、影響との関係から線量評価法に対する批判や誤解があり、社会の中にも十分な理解が得られていない。日本保健物理学会は、内部被ばくの線量評価法とその影響に関する知見をレビューし、科学と防護の基礎を明らかにし社会に発信する役割があることから、本委員会を設置し、内部被ばく影響評価に関するレビュー論文をまとめる。

 

(委員)

委員長(理事) 石川 徹夫 福島県立医科大学
委員(代表理事) 甲斐 倫明 大分県立看護科学大学
委員 佐藤 達彦 日本原子力研究開発機構
委員 反町 篤行 福島県立医科大学
委員 松本 雅紀 放射線医学総合研究所
委員 山口 一郎 国立保健医療科学院

 

(議事録)

平成27年度第2回委員会議事録
平成27年度第1回委員会議事録

 

(成果)

 2015-2017年度の活動は終了しました。

 活動成果は次の通りです。(随時掲載していきます)

Tetsuo Ishikawa, Masaki Matsumoto, Tatsuhiko Sato, Ichiro Yamaguchi and Michiaki Kai
Internal doses from radionuclides and their health effects following the Fukushima accident
J. Radiol. Prot. 38(4), 1253, (2018)
http://iopscience.iop.org/article/10.1088/1361-6498/aadb4c

 

 本学会に臨時委員会として設置された内部被ばく影響評価委員会において、(1)福島原発事故による一般公衆の内部被ばく線量、(2)甲状腺の重量や甲状腺摂取率など、ICRPモデルと日本人とのパラメータの差に基づく内部被ばく線量評価値の違い、(3)マイクロドシメトリおよび疫学の観点から内部被ばくと外部被ばくの影響について、レビューを行った。

 現在までの知見によると、同じ実効線量であれば内部被ばくと外部被ばくのリスクは同等と扱うことに放射線防護上の不合理さはないことを示唆。

 

以上

 

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