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お知らせ

ESI-NEWS記事「ここがヘンだよ放射線用語」の転載について

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会員の皆さま

 

放射線に関する物理量について

~ESI-NEWS記事「ここがヘンだよ放射線用語」~

放射線関連量の課題に関する検討委員会/小田啓二

 

今年度、臨時委員会「放射線関連量の課題に関する検討委員会」が発足し、2年間の活動を開始しております。同委員会では、本会が過去に設置あるいは関与した線量体系に関する活動のフォローアップを主目的とし、放射線関連量を改めてレビューするとともに、新線量体系の整備に向けた課題を抽出し、その解決策の提言を行うこととしております(http://www.jhps.or.jp/cgi-bin/info/page.cgi?id=116)。

 

この企画は、令和5年11月に開催された第56回研究発表会における特別講演「放射線関連量について気になる点」をきっかけに、その後本委員会幹事団となるメンバーの間での意見交換を経て提案されました。同講演では、演者が大学での講義・ゼミ及び各種講習会において学生諸君や受講者等から受けた色々な質問を参考に、放射線関連諸量に関する問題点や学生諸君が勘違いしやすい点を列挙しており、(一財)電子科学研究所(以下、「電子研」)の機関誌ESI-NEWSで連載されているシリーズ記事「ここがヘンだよ放射線用語」をベースに、放射線関連量に関する問題点や課題が抜粋されていました。

以上のような発足経緯を踏まえ、本委員会における最初の活動として、同記事内容を会員の皆さまにご覧頂くため、ホームページ掲載を検討することに致しました。電子研との相談・交渉の結果、同記事の転載許可を得、その後、記事内容を委員全員及び関係者で確認しました。本会ホームページに掲載するにあたり、いくつかの内容の誤りや不適切な表現の他、誤字・脱字等が見つかりましたが、これらすべての改訂・再編集には時間を要することから、原版と修正リストのセットとして掲載させて頂くことと致しました。

ICRUが定義している諸量、即ち、放射線場を記述する量、放射線と物質との相互作用を表す係数類、放射線場に物質を置いた時の変化量を表す量(線量)、及び放射性壊変関連量が解説されています。初学者を主な対象としていますが、物理法則とは異なり、放射線関係諸量の定義は微妙に改訂されていることから、教える立場の方々も定期的にリニューアル(勉強)すべきであるというスタンスで記述されていることも特徴です。会員の皆さまの理解促進に少しでもお役に立てば幸いです。

なお、原版の版権は電子研に所属しております。記事内容に関するご意見、ご質問、ご感想がございましたら、ESI-NEWS編集委員会(henshu@esi.or.jp)宛にご連絡ください。

最後になりましたが、本稿のとりまとめに当たり、多田順一郎先生には多大のご協力を値賜りました。ここに御礼申し上げます。

 

ESI-NEWS記事「ここがヘンだよ放射線用語」はこちらからダウンロードできます。

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