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お知らせ

「放射線被ばくに伴うがんリスクの推定コードの開発専門研究会」の設置について

日本保健物理学会

会員の皆様

 

 掲題の専門研究会を設置いたしますので、学会専門研究会運営細則(細則第C-1-1)に基づき周知いたします。

 専門研究会員としての参加希望については3月31日までに、主査の佐々木道也(電中研)(michiya @ criepi.denken.or.jp)にご連絡ください。

 

1: 専門研究会名称

放射線被ばくに伴うがんリスクの推定コードの開発

 

2: 設置趣旨

放射線被ばくに伴うがんリスクは疫学を基礎にして種々のモデルを用いて計算されている。計算に用いたモデルや仮定を含めた不確かさの議論を正確に行うために計算コードが公開され利用される傾向にある。例えば、米国NCIが作成したRadRAT(Gonzalez,2012)がある。我が国においても、研究者レベルでリスク計算が行われてきたが、そこで使用されたであろう計算コードが整備されているが公開されてはいない。職業被ばく、医療被ばく、ラドン被ばく、宇宙旅行被ばくなど、様々な状況において線量評価の議論が行われているが、リスク評価も視野に不確かも含めた定量的な議論は我が国ではほとんどない。リスク評価コードの開発が本分野の一層の議論の基礎になると同時に国際的評価の比較や問題点を議論するツールとなることが期待される。低線量リスクの定量的議論にも貢献できるためにも、コードを開発整備して、将来的に関係者に利用できるようにすることを目指す。

 

 

3: 構成メンバー

主査    佐々木道也(電中研)

委員     高木俊治(三菱総研)、川口勇生(QST)、高原省五(JAEA)、嶋田和真(JAEA)、

古川恭治(久留米大学)、甲斐倫明(大分看科大)、担当企画委員: 佐藤大樹(JAEA)

 

 

4: 研究計画

1)2020年度

・海外で開発され使用されているリスク計算コードを調査収集する。そこで使用されている計算モデル、仮定の比較を行なう。

・ 国内で開発され使用されてきたリスク計算コードを調査し、可能であれば収集する[1]。そこで使用されている計算モデル、仮定を海外モデルと比較する。

・収集した計算コード等をデフォルト条件で計算し、アウトプットのリスクを比較する。

 

2) 2021年度

・我が国として、求められる被ばく状況(職業被ばく、宇宙旅行、ラドンなど)を設定し、計算コードの機能を明確にする。

・不確かさの扱いを焦点に議論し、表現のあり方を検討する。

・計算コードVersion 1.0を作成する。

 

5: 設置予定期間

1期(2 年) 令和 2-3 年度

 

 

以上

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