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お知らせ

ICRP「Keeping the ICRP Recommendations Fit for Purpose(ICRP勧告の目的適合性の維持)」へのIRPAによる意見募集について

令和3年9月2日

 

日本保健物理学会

会員各位

 

国際対応委員会

 

国際放射線防護学会IRPAより「Keeping the ICRP Recommendations Fit for Purpose(ICRP勧告の目的適合性の維持)」に対する意見募集がなされました。

 

意見募集のお知らせの日本語仮訳(wordファイル)

ICRPの論文(pdfファイル) 

IRPA TG委員リスト(pdfファイル)

 

・国際放射線防護委員会ICRPは次の一般勧告の検討に向けて第一歩を踏み出した論文「Keeping the ICRP Recommendations Fit for Purpose(ICRP勧告の目的適合性の維持)」を公表しました。主なポイントは次の通りです。

  • 防護体系は堅牢で、順調に機能してきたが、目的に適ったシステムであり続けるためには、科学や社会の変化に対応する必要がある。​
  • 本稿の目的は、防護体系においてどの分野を見直すことが最も効果的であるかについて議論を促し、共同作業を開始することにある。​
  • 組織反応に焦点を当てた影響の分類、非がん疾患を含むデトリメントの再定義、デトリメントと実効線量の関係の再評価、年齢の異なる男性と女性のデトリメントを定義する可能性、放射線影響の個人差、遺伝性影響、生態系における影響とリスクなど、多くの分野が対象となる。​
  • 人と環境の防護を両立させるための枠組み、正当化と最適化の基本原則の段階的な改善、個人の防護に対するより広範なアプローチ、2007年に導入された被ばく状況の明確化など、基本概念の一部も検討される。​
  • さらに、倫理的基盤を明示的に取り入れることが有益な場合の特定、コミュニケーションやステークホルダーの関与の重要性をよりよく反映させる方法、教育・訓練に関するさらなる助言などを検討している。
  •  

・ICRPは、本論文に対してステークホルダーに広く意見を求めており、国際放射線防護学会IRPAは、「放射線防護体系のレビューに関するTG」を設置して対応することとし、加盟学会に対して意見集約を要請しました。

・意見募集にあたって、整理のため、以下の見出しを使用し、簡潔な箇条書きであること、また、防護体系の改訂のあらゆる側面の詳細を把握することではなく、全体像に焦点を当てることが求められています。

a. 一般的なコメント

b. 具体的なコメント(ICRP論文の各項目に関するもの)

c. ICRP が検討すべき追加的な問題 - 理由を添えて。

d. 制度改善の方向性についての考え。

e. その他

 

つきましては、学会員の皆様からのご意見を募集・集約し、IRPAに意見発信したいと思いますので、下記の要領でご意見をお寄せください。

 

意見提出先:一般社団法人日本保健物理学会 <exec.off@jhps.or.jp>

 

(整理のため、メールの件名は「ICRP論文へのコメント」としてください。また、メール本文では、コメントが上記a.~e.のどれに該当するかを示してください。)

 

提出締切:2021年9月20日(月)17:00

 

 ご意見は、日本語でも結構です。なお、類似のご意見等を頂いた場合には、集約させて頂く場合がありますので、どうかご了承ください。

 

以上

 

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一般社団法人日本保健物理学会 事務局

TEL: 03-6205-4649 / FAX: 03-6205-4659

E-mail: exec.off@jhps.or.jp

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