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お知らせ

ICRP「プルトニウム及びウランの被ばくによるがんリスク」ドラフト文書への意見募集について

 令和2年5月12日 修正

 

ICRP「プルトニウム及びウランの被ばくによるがんリスク」ドラフト文書への意見募集について

国際対応委員会


 現在、ICRPにおいてプルトニウム及びウランの被ばくによるがんリスクに関する文書「Cancer Risk from Exposure to Plutonium and Uranium」のドラフトが意見募集されています。
http://www.icrp.org/consultation.asp?id=96F83A08-6FCC-492E-9238-01F0EE6CC9A4

主なポイントは以下のとおりです。
・この報告書は、Publication 115に記載されているラドンとその壊変核種の被ばくによるリスクのレビューを補足します。
・ウラン被ばくの疫学的研究は、線量再構築の限界により、信頼できるリスク推定値を提供するには不十分なままです。
・プルトニウムについては、ロシア連邦のマヤークと英国のセラフィールドの労働者のコホートは肺がんリスクに関する定量的情報を提供し、マヤークコホートはまた、肝臓と骨のがんリスクとの関連を示しているものの、白血病リスクとは関連が示されていません。
・硝酸プルトニウムおよび酸化プルトニウムへの急性および慢性被ばくに起因する肺への単位吸収線量あたりの肺がん死亡の生涯過剰リスクは、1 mGy・10,000人あたり1.4から1.7の間で変動します。これらの値は、ラドンとその子孫核種の被ばくに関する鉱夫研究から得られた値に類似しています。
・プルトニウムおよびラドンの子孫核種の被ばくについて計算された肺がん死亡の生涯過剰リスクと外部ガンマ線照射によるものとを比較すると、アルファ粒子に対して想定される20の放射線加重係数(wR)と同等の高エネルギー光子に対するアルファ粒子の生物学的効果が示唆されます。

 つきましては、当学会でも、学会員の皆様からのご意見を募集・集約し、ICRPに意見発信したいと思いますので、下記の要領でご意見をお寄せください。

意見提出先: 一般社団法人日本保健物理学会 <exec.off@jhps.or.jp>
(整理のため、メールの件名は「ICRP TG64ドラフトへのコメント」としてください。)
提出締切 : 2020年6月18日(木)17:00必着 (延長いたしました)

 ICRPの意見公募は各個人からでも提出可能ですが、学会から意見を送ることにより、より重要なコメントとして受け取ってもらえることを期待しています。なお、類似のご意見等を頂いた場合には、ご意見を集約させて頂く場合がありますので、どうかご了承ください。


以上

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一般社団法人日本保健物理学会 事務局

TEL: 03-6205-4649 / FAX: 03-6205-4659

E-mail: exec.off@jhps.or.jp

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