令和2年2月7日
ICRP 放射線デトリメント計算方法に関するドラフト文書への意見募集について
国際対応委員会
現在、ICRPにおいて放射線デトリメント計算について詳細を掲載した文書「Radiation Detriment Calculation Methodology」のドラフトが意見募集されています。
http://www.icrp.org/consultation.asp?id=97173938-CB10-4965-837A-23A96FEDFEC4
主なポイントは以下のとおりです。
・放射線デトリメントは、発生の確率とこれらの影響の重篤度の両方を考慮して、低線量および低線量率の放射線被ばくによる確率的影響(がんおよび遺伝性影響)の健康への影響を定量化するために使用される概念です。
・放射線デトリメントの計算方法は、2つの主要部分から構成されます:名目リスクの計算(生涯がんリスクと放射線被ばくに関連する遺伝性影響のリスクの平均推定)、および致死率、生活の質、および寿命損失年数の調整。
・感度分析により、放射線デトリメントの推定に大きな影響を与えるパラメータとして、線量・線量率効果係数(DDREF)、被ばく時年齢、性別、致死率が特定されました。
・放射線デトリメントは、標準集団データの変化、性別や年齢によるがんリスクの変動、異なる集団間でのがんリスク、がん重篤度パラメーター、がんリスクモデルの改良、遺伝性影響のリスク推定値のレビューを考慮して更新する必要があります。
つきましては、当学会でも、学会員の皆様からのご意見を募集・集約し、ICRPに意見発信したいと思いますので、下記の要領でご意見をお寄せください。
意見提出先: 一般社団法人日本保健物理学会 <exec.off@jhps.or.jp>
(整理のため、メールの件名は「ICRP TG102ドラフトへのコメント」としてください。)
提出締切 : 2020年4月7日(火)17:00必着
ICRPの意見公募は各個人からでも提出可能ですが、学会から意見を送ることにより、より重要なコメントとして受け取ってもらえることを期待しています。
なお、類似のご意見等を頂いた場合には、ご意見を集約させて頂く場合がありますので、どうかご了承ください。
以上