更新　平成30年7月12日

 

　日本保健物理学会第51回研究発表会（2018年6月29～30日）に招聘したSRP（英国放射線防護学会）の次期会長のPete Bryant氏は、発表会冒頭の特別セッションにおいて、「Integration of Risks from Multiple Hazards into a Holistic ALARA / ALARP demonstration」と題する基調講演のほか、両学会の連携に向けた「The SRP and Future Collaborations with JHPS」と題する発表を行いました。この発表を受け、同日午後には、同氏と当学会の理事会及び国際対応委員会の担当メンバーとの間で具体的な両学会の連携方法について意見交換を行いました。
　その結果、両学会のお互いの研究発表会に若手会員を送る方向で検討を進め、YGN（Young Generations Network）を強化していく方針で意見が一致しました。具体的には、次回の第52回研究発表会（2019年11月末あるいは12月初旬に仙台で開催予定）の前日にYGNセッション（使用言語：英語）を開催し、SRPおよびKARP（韓国放射線防護学会）の若手会員を、参加費を免除して招聘する方向で検討することになりました。また、2019年5月21～23日にScarborough (Northern England)で開催する予定のSRPの研究発表会では、当学会の学会長、IRPA理事及び若手会員を、参加費を免除あるいは減免して招聘する方向で検討を進めることになりました。
　また、リスクに対する公衆へのコミュニケーションに関して、両学会の窓口となる担当者を決め、今後、連携しながら検討を進めていくことについても合意しました。学会誌の相互活用については、当学会では、豪州、韓国及び日本の３学会による共同発行のオープンアクセスの英文学術誌の創設に向けて準備を進めていることから、SRPの学会誌についても、当学会員に対するオープンアクセス化の可能性について模索することになりました。

（平成30年6月28日撮影　札幌にて）

 

SRPのWebsiteにおける紹介はコチラ（2018年7月11日現在SRPの会員外でも閲覧可のニュース）

https://mailchi.mp/srp-uk/srp-news-practical-alarp-event-cosmic-radiation-video-and-more-2012225?e=9b4acee701